この度、地元である山梨に戻りなかじま胃腸クリニックを開業することとなりました。当院は静脈麻酔を併用した苦痛のない胃・大腸内視鏡検査、肛門疾患に対する(いぼ痔、きれ痔、はれ痔)日帰り手術、抗加齢医療を3本柱に掲げ胃腸・消化器病の専門医院として地域医療に貢献いたします。
内視鏡検査は苦しい、痛いなど悪いイメージをもたれている方が多いと思います。実際に過去に苦しい思いをされ、もう二度と内視鏡検査はしたくないと言われる方も多いでしょう。しかし胃癌や大腸癌などの消化器癌の発見治療においては内視鏡検査は欠くことのできない検査です。日本ではまだまだ、麻酔を併用した内視鏡検査は一般的ではありませんが、欧米では内視鏡検査時に静脈麻酔を併用することはごく当たり前のことです。しかし静脈麻酔を安全に施行するためには、それなりの臨床経験が必要になります。私は10年間外科医として勤務する中で、手術時の全身麻酔を数多く経験してきました。そして静脈麻酔を併用した内視鏡検査も多数実施する医療機関での勤務経験が長く、麻酔下内視鏡の経験が豊富なため、当院では静脈麻酔下での内視鏡を安全に施行することが可能です。当院を開院するにあたり、地域の皆様に、ほんとうに楽な内視鏡検査を提供したい、そして胃癌、大腸癌を早期発見し適切な治療を提供したいという強い思いをもっております。
痔は一般的な病期で3人に1人が持っていると言われており、放置しておくと、出血や疼痛などで緊急手術が必要になることもあります。最近はジオン注薬剤を 痔組織に注射する治療法が開発され、根治手術に匹敵する成績が報告されています。ジオン注は講習を受けた専門医のみが使用できる薬剤ですが、当院ではジオンによる痔の日帰り治療が可能です。
みなさまの胃腸病のかかりつけ医として当院を選んでいただけますよう日々誠実な診療を行っていく所存です。末永く宜しくお願い申し上げます。